親の役割

親の役割
就職活動

子供を持つ親のほとんどの人が経験していますね。
そして将来、我が子にもこの高い壁を乗り越えるという試練が待ち構えています。

おそらくそれまでの人生で最大の壁であり、岐路となることだと思います。
自分は理系出身(三流大学ですけど…)だったので、就職難と言われていた時代でしたが
1社だけ受けて、そこに就職したので、特に就職活動をしたという経験がありません…。

自分はスゴイ!という訳ではなくて、恥ずかしながら大企業は始めから無理だと諦めていましたし、
あらかじめ、内定の出る可能性が高い会社を選んだというだけの話です。
今思えば、もっともっとチャレンジするべきだったし、親に対してもその姿勢を見せることが
高い学費を払ってもらったことに対する恩返しの一つにもなったのかもしれません…。

さて、新聞記事の中に就職活動中のエピソードが紹介されていて、
話に出てきたお父さん、お母さんが素晴らしいと思ったので、書き留めておきます。

『父の一喝で目覚めた就活留年』

東京都内の私立大学に通うYさん(22歳、男性)は、留年して2回目の就職活動に
挑戦した。
昨年、納得のいく結果が出なかったから。

希望はテレビや映画などのエンタメ企業だったが、
内定が出たのは試しに受けたメーカーだけ。
内定者の集まりでは、同期の仲間になるはずの学生たちと
目指す方向性の違いが際立ち、就職するべきか悩み抜いた末、11月に辞退した。

大学の演劇サークルに所属し、ちょうど公演と就活の時期が重なったこともあり、
企業研究も面接対策も中途半端だった。
就職なんて何とかなるとたかをくくっていた所もあったし、
具体的に何をしていいのか明確になっていなかった。

「留年させてほしい。」
両親に相談すると「そう言われると思っていた。」との親からの返事。
迷いは伝わっていたらしく、覚悟をしていたようだ。
父が定年を迎えるタイミングで、経済的に余裕があったわけではない。
ただ、9月卒業なら授業料は半額で済むし、学費は就職後に返済する約束で留年を
承諾してもらった。

2度目の就活は「勝手知ったる」で、要領もはるかに良くなった。
就活中、一度も留年について問われたことはない。
再挑戦は絶好調だった。
テレビ制作会社や映画会社など、トントン拍子に面接を勝ち進んだ。
「今年はイケる」と思っていたのだが、最終面接がなぜか突破できなかった。

気が付くと5月。
後輩たちが内定を獲得する姿を見ては、焦りを感じた。
「社会のレールを踏み外したかも」「もっと幅広く受けなければ」。
一般企業や地元の市役所の募集要項まで取り寄せ始めた。

するとブレてしまった息子に気付いた父から、
「何のための留年だ?」と一喝された。
ハッと我に返った。
「やっぱり、エンタメにこだわり続けよう」と初志貫徹を決めた。
そして、5月中にテレビや映画などのアニメ作品にも出資をしている広告会社から
内定が出た。

就職留年は、「追い込まれると本当に後が無くなる」という理由で
後輩には勧めない。
だけど、いいこともあった。父への感謝だ。
あの一喝こそが、就活で得た宝物かもしれない。

(朝日新聞「be」より引用)

感想

自分が同じ子を持つ親として、スゴイなと感じたのはこれらです。

・子供の気持ちや感情の変化に気付いてあげられていること。
・子供のために精一杯できることをしていること。
・世間体を気にせず、「ブレるな」と言えること。
・子供を本当に信頼していること。

箇条書きにすると、これくらいと思うかもしれませんが、
あの状況でこれができることは素晴らしいと思うんです。

「留年したい」と言われた時、希望する職種以外の資料を取り寄せ始めた時、
この親御さんが、迅速に的確にアドバイスや覚悟ができたのは、
常日頃から、子供の小さな変化やサインに気を配っていたからだと思うんです。
そして、子供に対する信頼と、将来をしっかりと考えているということも
素晴らしいと思います。

希望以外の職種に就くなんてことは珍しいことではありません。
でも、それはやるべきことをやったから納得のできるもので、
そうでなければ、その後の人生にずっと後悔が残るでしょう。

私は、就職してから、脱サラして自営業を営んでいます。
何も考えずに楽な方を選んで就職した結果、ずっと「このままでいいのか?」と
働きながら問い続けていました。

だから、「やりたいことがあるなら挑戦するべき」という想いが私にはあります。
今は経済的には苦しく、嫁と子供には申し訳ない気持ちですが、
やりたいことにチャレンジ出来たことは本当に幸せだし、家族には本当に感謝ています。
我が子が、就活で悩んだ時に、自分の経験が少しでも役立つように
もっともっと努力していきます。


 

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